[ニュース]2020.5.12
末吉大がブログで引退を表明
末吉大(29)が引退を発表!
 前日本スーパーフェザー級王者の末吉大(29=帝拳)が5月10日、自身のブログで引退を発表した。末吉は「コロナとかは全く関係なく、12月の試合が終わってしばらく考えたのですが、このような結論に至りました。ボクシングに出会えてよかったし、ボクシングを通じてできた経験、出会えた人々、すべてが最高でした!本当に今までありがとうございました!」とファンや関係者への感謝の気持ちを綴った。

■生涯戦績:22戦19勝(11KO)2敗1分
4度の防衛に成功
 アマチュア29戦21勝(10KO)8敗の実績を残し、帝拳ジムに入門した末吉は、2011年6月にデビュー。4戦目の東日本新人王準々決勝で伊藤雅雪(現:横浜光)に2-1の判定負けを喫したが、その後は破竹の13連勝で2017年10月に日本王座に就いた。チャンピオン時代は、抜群の距離感と右の強打を武器に4度の防衛に成功し安定王者として名を馳せた。
三代大訓(ワタナベ)との王座統一戦
 2018年10月にはOPBF東洋太平洋同級王者の三代大訓(ワタナベ)との王座統一戦に臨み、熱戦の末、三者三様の引き分けで2冠統一は逃したが、お互いの意地が真っ向からぶつかり合う好勝負で後楽園ホールのファンを魅了した。
坂晃典(仲里)戦が最後の試合
 国内屈指の猛者が揃うスーパーフェザー級を牽引し、世界ランキングもWBO3位まで上げたが、昨年12月に元日本フェザー級王者の坂晃典(仲里)を迎えた試合で精彩を欠き王座陥落。この試合がラストファイトとなった。
お疲れさまでした。

 取材時の末吉は、どちらかと言えば口数は少なく、自らを積極的にアピールするタイプではなかったが、忙しい中でも、毎回笑顔で私たち取材陣を出迎えて頂き、試合会場で顔を合わせた時にはいつも声をかけて下さった。

 末吉大さん、ありがとうございました。これからの活躍を期待しています。