[コラム]2020.4.28
あの一戦を振り返る(柴田明雄vs西田光戦)
左:西田光 右:柴田明雄
 ボクシングほど勝者と敗者のコントラストが際立つスポーツはない、と言われている。勝者はレフェリーから手を挙げられ観客から拍手を浴び、その横で敗者が大の字になっている。その残酷な瞬間を見ることができるのがボクシングの一番の醍醐味といっても過言ではない。
 2016年3月11日に後楽園ホールで行われたチャンピオンカーニバル開幕戦、日本&OPBF東洋太平洋ミドル級タイトルマッチ、王者の柴田明雄(ワタナベ)対挑戦者の西田光(川崎新田)戦は今でも鮮明に覚えている。柴田を担当していた石原雄太氏と西田を指導していた孫創基氏に、当時のことを振り返ってもらい、両選手の作戦や心理状態を聞いた。