[帰国会見]2020.3.17
中谷潤人が米国キャンプから帰国
日本に帰ってきてホッとしている
 WBO(世界ボクシング機構)フライ級3位の中谷潤人(22=M・T)が17日、米国ロサンゼルスでのスパーリング合宿を終えて帰国した。中谷は当初4月4日(土)に後楽園ホールで同級1位のジーメル・マグラモ(25=比)と空位のWBO王座を懸けて対戦する予定だったが、新型コロナウィルス感染症拡大防止のため国内のボクシング興行は4月30日まで中止となり試合は延期となった。
 羽田国際空港で取材に応じた中谷は「延期の可能性があると聞いていたので気持ちを切り替えていく。あまり追いつめすぎずに実戦練習を入れつつバランスよく調整していきたい」と語った。
やるべきことをやるだけ
 当初はロサンゼルスから帰国する予定だったが、前日に欠航となりサンフランシスコから出発。予定より3時間遅れての帰国となった。米国ではコロナウィルス感染者が増加しており学校は休校。「ジムも1ヶ月くらい閉鎖するみたいで空港も人がいなくて帰りの飛行機も人がいなかった」と様子を語った。

 米国では元WBC世界バンタム級王者ルイス・ネリ(25=メキシコ)と対戦予定だった(試合は延期)WBC世界スーパーバンタム級10位のアーロン・アラメダ(26=メキシコ)を中心に2週間で約70ラウンドのスパーリングを消化した。
 「(アラメダは)は右利きサウスポーだがテクニックがあった」。「サウスポーとのスパーリングは多かったが良い練習ができた」と充実したトレーニングを積んだようだ。次戦の日程は未定で減量は一時中断、体重は58kgまで戻したことを明かすと「明日から早速練習を再開する」と気を緩めることはなかった。

※フライ級の契約リミットは50.8kg