[前日計量]2019.12.11
右と左のスタイリッシュ対決
左:佐川 右:日野
 日本フェザー級王者の佐川遼(25=三迫)と同級1位の日野僚(29=川崎新田)が11日に日本ボクシングコミッション本部事務局で前日計量に臨んだ。両者は明日の12日に後楽園ホールで開催される「ダイヤモンドグローブ」のセミファイナルでベルトを懸けて激突する。
相手のことはよく研究してきた
 「いつもは減量がキツいが、今回は順調に落ちた」と話した佐川はリミットちょうどの57.1kgを測定。今年9月に初戴冠した佐川は「相手はリーチがあり、無駄のない動きをするタイプ」と指名挑戦者を警戒。その上で「相手のペースに巻き込まれないように戦う。内容はどうこうでなくて、ベルトにしがみつく」と王座防衛へ覚悟を示した。
絶対に勝つ
 12月8日に同門の中川健太(34)が大阪で王座返り咲きを果たし、三迫ジムは現在5人の日本王者が誕生している。「ここでしっかり防衛すれば、来年のチャンピオンカーニバルは三迫ジムから王者が5人、挑戦者が3人出ることになる。プレッシャーは感じているが、ジムの勢いを止めたくない」と必勝を誓った。
強い相手と戦えるのが嬉しい
 一方、タイトル初挑戦の日野もリミットちょうどの57.1kgで合格した。キャリア6年目でベルトへ王手をかけた日野は「ここまで長かった。明日はいよいよという気持ち」と夢のタイトルマッチに胸を躍らせると、「流れの中で果敢に攻めていく」と先手必勝を宣言した。
なにがなんでもベルトを手に入れる
 「佐川選手は阿部選手(阿部麗也=KG大和)に勝った強いチャンピオン。横に並んだが、身長もリーチもあり体を見ても仕上がっているなと思った。ジャブと距離感は自分の方が上だと思うので、どれだけ対応できるのか楽しみ」と明日の決戦を心待ちにしていた。