[試合後会見]2019.11.20
アンタッチャブル二世がフィリピンの新鋭と激突
左:川浦の左がヒット
 日本スーパーフライ級5位の川浦龍生(25=川島)が20日、後楽園ホールで開催された「アンタッチャブルファイト.30」のメインイベント、スーパーフライ級8回戦に出場。WBOアジアパシフィック同級11位のジョイジョイ・フォーメンテラ(25=フィリピン)と対戦した。判定決着が続いたこの日、川浦はノックアウトで締めることができたのか――。
川浦が判定勝ち
 サウスポー同士の対戦は、ジャブの差し合いからスタート。3回、川浦は右フックで膝を揺らすが、フォーメンテラも鋭いパンチで応戦。見応えのある攻防を見せる中、川浦がワンツーからボディにパンチで着実にダメージを与え、KOこそ逃したが最後までペースを握り続けた。
力んで打ってしまった
 デビューからの無敗記録を伸ばした川浦だが、初回に左拳を痛めたことを明かすと、「痛いなりに左は打ったが、右を合わせる作戦に切り替えた。もっと踏み込んでワンツーを打ち込みたかった。対サウスポーへの対応が甘かった」と反省の言葉が並んだ。
 来年はタイトル挑戦に期待がかかるが、「日本ランキングも上がってきたが今日の内容では…、心を鍛え直して、チャンスが来たらいつでもできるようにしたい」と気を引き締めた。
控室は反省会となった
 会見に同席した川島郭志会長は、「長いラウンドをこなすことができたのは良かったが、内容はまだまだ。自分から攻める姿勢が欲しい。パンチを避けることと、打つことのバランスができていない」と快勝にも手厳しかった。
 さらに「チャンピオンにしたいからこそ言うが」と前置きし、「練習に緊張感がないのでもっと危機感を持ってほしい。絶対にチャンピオンになるんだという気持ちを見せてほしいし、上手いボクシングにプラスアルファが欲しい」と愛弟子に期待しダメ出しを続けた。
フォーメンテラ(フィリピン)
 一方、最後まで食い下がったフォーメンテラは、「相手のカウンターを警戒していて、最後まで左を出すことができなかった。左のパンチは強いが、効いてはいない」と強がった。
採点表