[試合後談話]2019.11.17
廣本江瑠香が地元で初防衛戦
序盤から左:葉月に押し込まれた廣本
 OPBF東洋太平洋女子ミニマム級王者の廣本江瑠香(広島三栄)が17日、山口・岩国市総合体育館武道場でOPBF同級2位の葉月さな(YuKO)を迎え初防衛戦に臨んだ。
  33年ぶりに行われた岩国市でのボクシングイベントで、地元出身の廣本は勝利を飾ることができたのか――。
判定2-1で葉月に軍配
 試合は、足を使うサウスポーの廣本に対し、葉月はガードを固めプレス。廣本は詰まりながらも左右フックで葉月のプレスを捌くが、4回終盤に右ストレートを痛打し、途中採点で2-1と葉月にリードを許した。廣本は圧力を弱めない挑戦者を左ストレートで突き放したいが、葉月も最後まで踏ん張り判定決着に。ジャッジ2者が葉月の攻勢を支持し、新女王の誕生となった。
葉月がプロ13戦目でOPBF王者に
 3度目の挑戦で見事タイトルを獲得した葉月は、「毎ラウンド、ポイントが取れてるか心配だった。途中採点はドローであれば良いと思っていたが、ポイントを取れてて良かった。ボディの距離は試合が始まってすぐに掴んだので倒す気で行った」と声を弾ませた。
早くも世界挑戦に意欲
 また、今後について問われ、「もう世界しかない。出来るのなら、入った時から背中を見ていた黒木優子選手。でも(同門で)無理なので、お世話になっている花形冴美(花形)さんですね。ずっと憧れていて、手の届かなかった選手に挑戦したい」と世界挑戦に意欲を示した。
廣本は6戦目で初黒星
 一方、悔し涙に濡れた廣本は、「作戦を練っていたが、自分のボクシングが出来なかった。カウンター狙いだったが、自分の距離になる前に入られた。そして気持ちで負けてしまった」と肩を落とし、「今は次をどうするか、しっかり考えたい」と話した。
採点表