[出発会見]2019.10.27
サバイバルマッチに臨む岡田博喜が渡米
焦りがあったので試合が決まって良かった
 元日本、WBOアジアパシフィック・スーパーライト級王者の岡田博喜(29=角海老宝石)が11月2日(日本時間3日)、カリフォルニア州カーソンのディグニティ・ヘルス・スポーツ・パークで行われる米国第3戦に向け、27日に羽田空港を発った。
 昨年、トップランク社と契約し、今年2月の米国第2戦で元WBO世界ライト級王者レイムンド・ベルトラン(メキシコ)に20戦目にして初の黒星を喫した岡田は今回、ハビエル・モリナ(29=米)を相手にスーパーライト級超の141ポンド契約10回戦で再起を図る。
今年2月のベルトラン戦
 モリナは07年全米選手権優勝、08年北京五輪に出場、プロでは22戦20勝(8KO)2敗をマークする元トップアマ。岡田と同じく距離感に優れた技巧派の右ボクサーファイターだ。
 出発前の取材に応じた岡田は、「映像をいくつか見たが、年齢、戦績、スタイルと僕にそっくりな相手だが、僕より距離が遠くジャブに右を合わせてきたりと、とにかく上手い」と印象を話し、「向こうは3連勝中と波に乗り、逆に僕は乗り切れなかった。トップランクと契約している間はボクシングを続けようと思うが、切られたら辞めるつもり。この試合がラストチャンス」と位置づけた。
トップランク社に見捨てられてなかった
 今月に入り、39度の発熱で一週間寝込んだとも明かした岡田だが、7月に行った米国合宿で充実した練習ができたようで、「向こうが捌きにかかって僕が追う展開になると思うが、その練習を重視してやってきたし、向こうで2戦しているので海外はかなり慣れた」と自信を示し、「勝てるならどんな形でもいい」と決意した。
メインはベルチェルvsソーサの世界戦
 このイベントはWBC世界スーパーフェザー級王者ミゲル・ベルチェル(メキシコ)が同級4位のジェイソン・ソーサ(米)を迎えてのV6戦をメインに、IBF世界スーパーフライ級王者ジェルウィン・アンカハス(比)対ジョナサン・ハビエル・ロドリゲス(メキシコ)がセミに組まれ、岡田はその前座で出場。朗報を期待したい。