[ニュース]2011.6.2
「北欧の悪魔」vs元王者
 スウェーデン生まれでフィンランド育ち、現在はドイツ在住のヘビー級の新たな衝撃、ロバート・エレニアス(27歳)が7月16日、ドイツのミュンヘンで元WBO王者セルゲイ・リャコビッチ(ベラルーシ/米)と対戦することになった。
 08年5月にプロデビューしたエレニアスは「北欧の悪魔」の異名をとる身長2メートルの巨漢強打者。欧州王座獲得のほか今年4月には元WBC王者サミュエル・ピーター(ナイジェリア/米)に9回TKO勝ちを収めるなど、15戦全勝(10KO)の快進撃を続けている。WBAでは15位だが、WBC8位、IBF3位、WBO2位と高位置につけており、近い将来の世界挑戦が期待されている。
 対するリャコビッチは06年4月にWBO王座を獲得した実績を持つ35歳の元王者。戦績は28戦25勝(16KO)3敗。
Big Bout in Summer
 この夏、ヘビー級は世界的に大きな注目を集めている。7月2日にドイツでウラジミール・クリチコ(ウクライナ)対デビッド・ヘイ(英)のWBA、IBF、WBO3団体の統一戦が行われ、9月10日にはポーランドでビタリ・クリチコ(ウクライナ)対トーマス・アダメク(ポーランド)のWBC戦が予定されているからだ。エレニアスはこの間に割って入ることができるのだろうか。