[試合後会見]2019.9.16
国内最年長王者の野中悠樹V1戦で大流血
右:野中が初防衛戦
 WBOアジアパシフィック・ミドル級王者の野中悠樹(41=井岡弘樹)が16日、大阪市内のエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館・第二競技場)で開催された「CHAMP FIGHT.9」のメインイベントで 同級7位のヤン・ミョンヒン(26=韓国)を迎えて初防衛戦に臨んだ。世界を目指す野中だが、ヤンの攻撃を受けて鼻柱をカットし大出血した。
野中がベルトを死守した
 前半はサウスポー野中がヤンのパンチを見切ると左のオーバーハンドを当ててポイントを加点。試合を優勢に進めていたが、6回に右カウンターをもらい鼻柱を切ると、血が流れ出てきた。ヤンのワンツーを浴びて苦しい展開となった野中だが、足を止めずにワンツー、ジャブで顔を弾き流れを渡さず。老獪な試合運びで突き放した。
しょっぱい試合ですみませんと野中
 苦戦の末にベルトを守り抜いた野中は、「相手の右カウンターを警戒していたが、ペースを取りはじめたところでもらってしまった。途中で試合を止められなくて良かった。出血を気にしながらセーブして戦ったが、全体を通してポイントでは勝っていると思った。勝てて次につながったので出直します」と激闘を物語った。
 あくまで世界を目指すという野中は、「こんな試合では世界とは言えないが、自分には時間がないので最短で(世界まで)いきたい」と抱負を口にした。
桂伸二トレーナー
 桂伸二トレーナーは、「動いている分、パンチをもらった時に裂けた感じになったが、そこから冷静にポイントを取り返した。決して調子は良くなかったが、最後まで足は動いていたしスタミナも持ってくれた。見据えている目標があるのでピンチでもよく頑張った」と感想を語った。
リマッチしたい
 一方、判定が出た瞬間、ぶぜんとした表情でリングを降りたヤンは、「鼻の怪我は途中で止めるべきではないか。バッティングで切ったが相手が故意にしてきたので減点にしてほしかった」と納得がいかない様子だった。
採点表