世界を目指し続ける41歳の野中は「2月の試合で日本最年長王者の記録をつくり、防衛の最年長記録も作ろうとしていましたが、対戦相手が決まるのが難航しました」と防衛戦のマッチメイクに苦労したと振り返った。

　「2ヶ月前から仕事を休んで、今は午前8時からですが、暑かった盆前までは早朝5時から10～15㎞ランニング。昼間は休息して、夕方からジムワーク。これまでに前日本ウエルター級王者の矢田良太選手(グリーンツダ)や同志社大の選手らと40ラウンド近くスパーリングしてきました」と現在の調整を語ると、「相手は8勝のうち7KOのハードパンチャーですが、フットワークを活かしたボクシングをするだけ。どんな勝ち方でもいいが、前半に気をつけて流れの中で倒して、WBOの世界ランキングに入りたい。とにかく、世界が見えるような試合にしたい」と意気込みを語った。

　井岡弘樹会長は「41歳でもまだまだ動ける野中はすごい。中年の人たちに元気を与える存在になってほしい」と野中の活躍に期待した。