[海外ニュース]2019.8.10
ルイスvsジョシュア サウジアラビアで再戦
ダイレクト・リマッチ正式決定
 WBA(世界ボクシング協会)スーパー、IBF(国際ボクシング連盟)、WBO(世界ボクシング機構)ヘビー級統一王者のアンディ・ルイスJr.(米)と、前3冠統一王者のアンソニー・ジョシュア(英)のダイレクト・リマッチが決定した。12月7日(日本時間8日)中東サウジアラビアの首都リヤド近郊のディルイーヤで開催されることを、9日に試合をプロモートするマッチルーム・ボクシングが正式に発表した。
大波乱の初戦
 現王者ルイスがジョシュアの持つ3冠王座に挑戦したのは、今年6月のニューヨーク、マジソン・スクエア・ガーデン(MSG)。3回にジョシュアが先制のダウンを奪うも、ルイスが打ち合いに挑み倒し返し、計4度のダウンを決めて7回TKO勝利の大番狂わせを演じた。
 メキシコ系アメリカ人のルイスは、この勝利とその樽形の風貌で一気に時の人に。メキシコのオブラドール大統領との対面や、大好物の菓子メーカーとのスポンサー契約など人気を博している。
砂丘の激突
 再戦条項に従い両陣営は交渉を重ねるも、開催地で中々折り合いがつかず、ジョシュアの母国である英国、ルイスのルーツ国メキシコ、また初戦と同じMSGやラスベガスなども開催地広報に上がっていた。しかし、サウジアラビアの投資グループから1億ドル(約106億円)のオファーが決め手となり、中立国でのダイレクト・リマッチが実現に至った。
 "砂丘の激突"と命名された世紀の再戦のため、サウジアラビアでは臨時の特設スタジアムが計画されている。まだルイスの持つどのタイトルがかけられるのかのアナウンスは出されていないが半年の期間を置いて、再び世界ヘビー級戦線が大きく動き出した。