[ニュース]2019.7.18
元世界王者の福原辰弥が引退
5月の世界戦を最後と決めていた
 元WBO(世界ボクシング機構)ミニマム級王者の福原辰弥(30=本田フィットネス)が17日、自身のフェイスブックで現役引退を表明した。福原は5月31日にタイでワンヒン・ミナヨーティン(タイ)が保持するWBC(世界ボクシング評議会)同級王座に挑んだが、8回負傷判定で敗退。体力の限界、モチベーション維持を引退の理由にした。
8月11日のリングで引退を報告する
 08年にデビューした福原は7年かけて日本王座に就き、17年2月にモイセス・カジェロス(メキシコ)を破り、空位のWBO暫定王座を獲得。熊本県内の所属ジムで初の世界王者となった。その後正規に昇格したが、8月の初防衛戦で山中竜也(真正)に敗れ陥落。同年11月にもタイでWBC王座に挑み、計4度の世界戦を経験した。通算戦績は34戦21勝(7KO)7敗6分。フェイスブックで「地方のジムからでも世界王者になれることは証明できたかな。携わってくれたすべての人に感謝」とコメントした。
  8月11日に熊本・しろやまスカイドームで開催される「火の国ファインティング」のリングでエキシビジョンマッチと引退式を行う。
お疲れさまでした
福原からコメントが寄せられた。

 「ボクシングモバイルをご覧の皆さま、本田フィットネスボクシングジムの福原辰弥です。今まで応援ありがとうございました。熊本という地方の選手なのでなかなか試合を見に来れない方も多かったと思いますが、ボクモバのお陰で全国に試合の内容などが届き周知していただけたと思います。熊本や九州、遠くの方からも応援していただき世界チャンピオンにまでなれることが出来ました。
 地方からチャンピオンになることができて、少しでも地方のボクシングを盛り上げることが出来たのならうれしい限りです。この経験を活かし次のステージでもてっぺんを目指して精進していきたいと思います。これからもボクシングには何らかの形で携わっていきたいと思います。これまでこんな僕を応援していただいた皆さんには本当に感謝しています」。