[公開練習]2019.7.4
ロブ・ブラント「私にパンチは当たらない」
サウスポーにもチェンジしたブラント
 WBA(世界ボクシング協会)ミドル級王者ロブ・ブラント(28=米)が4日、都内の帝拳ジムで公開練習を行った。7月12日(金)にエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育館・第1競技場)で前WBA同級王者の村田諒太(33=帝拳)の挑戦を受けるブラントは、「ムラタは前回よりスピードアップして手数も増やしてくるだろうが私には当たらないでしょう」と自信たっぷりに言い切った。
 試合はフジテレビ系列で午後8時から全国生放送される。
早く試合がしたい
 乾燥している米国ラスベガスでトレーニングをしていたブラントは日本の湿度に慣れるために2週間前に来日。今ではすっかり慣れて「コンディションは最高だ。あとは当日に戦略を遂行するだけだ」と笑顔を見せた。
 勝敗の鍵を聞かれたブラントは、「前回はハイペースな試合になったが、今回はそれを上回ると思う。テクニックとスタミナがポイントになるだろう」とコメント。米国では13回にわたり、山道での走り込みを敢行しスタミナ強化に努めてきた。
ムハマドトレーナー
 横にいたエディー・ムスタファ・ムハマドトレーナーも、「エクセレントだ。明日にでも試合ができる状態に仕上がった。勝利へはパンチをもらわないことだ」とブラントの調子の良さに太鼓判を押した。
ティファニー夫人とのアツアツぶりを見せた
 プロでのリターンマッチは初めてだというブラントは、「特にやりにくさは感じない。村田のホームで戦うことは彼にパワーを与えるだろう」と話したが、「彼は私を倒すしか勝つ方法がないと思っているのでは?これまでの相手はムラタを恐れていたが私は怖くない。12ラウンドフルに戦い抜いて勝つ」と返り討ちに自信を示した。
スピードのある動きを見せた
 会見後に行われた練習では、素早いフットワークから小刻みにパンチを出すと時折左構えにスイッチ。ドラムミット打ちでは一発のパンチ力は感じられなかったが、的確なパンチを打ち込み、ここでもサウスポーに変えるなど器用な一面を見せた。最後にサンドバッグ打ちを見せて合計3ラウンドのメニューを終えた。
 ブラントは写真撮影でも終始笑顔でポーズを取りサービス精神旺盛だった。
練習終わりで残り3ポンド(約1.3kg)
 練習を見た浜田剛史代表は、「予想通りの動き。初防衛戦でもそうだったが、自信がついているようで気分が良さそうだ。理論的に判断する頭の良い選手ですね」と感想を口にした。