[試合後談話]2019.6.9
真っ向勝負を制したのは?
左:井上と右:小久保が激しい打撃戦
 WBOアジアパシフィック・ライトフライ級12位の井上太陽(26=広島三栄)と小久保聡(35=三迫)が9日に広島NTTクレドホールで開催された「SANEI FIGHT PROBOXING」のセミファイナル、フライ級8回戦で激突。試合は初回から激しいパンチの交換で会場を盛り上げた。
小久保が敵地で勝利
 35歳のサウスポー小久保が、プレスをかけて上下にパンチを決めれば、井上も左右のショートアッパーで応戦。しかし、フィジカルで勝る小久保がグイグイと前に出ると、ボディに的を絞り追いつめた。強気に打ち合っていた井上だが、中盤以降は距離を作って右で切り込むがペースは変わらず。終盤になっても小久保は手数を落とさずポイントを加点した。
19戦8勝(2KO)8敗3分けとした
 三迫貴志会長から「ベストファイトだったよ」と労いの言葉をかけられた小久保は、「中盤から足を使ってきたのでボディ攻撃を嫌がっているのが分かった。ポイントで勝っていると思ったが、最後まで手数を出し続けることを心掛けた」とアウェーでの勝利に声を弾ませた。
 2016年2月の時点で1勝7敗3分だった小久保だが、この日で戦績を五分に戻した。小久保は「自分自身を褒めてあげたいです!」と胸を張った。
再起を誓った
 一方、悔しい結果となった井上は、「もっと上手く戦えると思ったが、距離を潰されてしまった。相手は体も気持ちも強かった。距離を取って流れが変わると思ったが…。左ストレートが効いた」と唇を噛んだ。しかし、最後には「これを糧に前を向いていきたい」を巻き返しを約束した。