[東京五輪]2019.5.29
プロ選手が五輪を目指す方法が確定
例えば那須川天心(右)が五輪を目指すためには?
 日本国内の通称アマチュアボクシングを統括する日本ボクシング連盟は「元プロ競技者のアマチュア競技者登録の方法」を確定させたことを発表した。ボクシングを含めたプロ競技者がアマチュア競技への転向や復帰をするには、プロ競技引退後、6か月間の準備期間が設けられており、同連盟は「その期間において、アマチュアボクシングの知識を蓄えることや、練習を行ってください」とも促している。この一方で、ミニマム級元世界主要4団体制覇王者・高山勝成(名古屋産業大)のように、日本スポーツ仲裁機構に申し立てたメンバーは以前から試合出場を認められてきた。
元・新人王の林欽貴らがすでに試合出場
 プロ競技経験者におけるアマチュアボクシングの競技者登録の方法として、日本ボクシング連盟から発表されたのは下記のとおり。なお、これらは日本独自の規定となる。

①転向・復帰を希望する個人より「アマチュア転向・復帰申請書」をもって郵送にて、日本ボクシング連盟に申請する。
・プロボクシング経験者は日本ボクシングコミッション(JBC)より引退届をお取り寄せください。
・そのほかのプロ競技経験者の方は下記添付の「プロスポーツ団体引退証明書」またはそれに代わる、証明書にプロ競技団体より証明いただくようにお願いいたします。

②審査を経て申請者にアマチュア復帰の可否を伝える。復帰相当と認められた者に
日本連盟より「アマチュア復帰承認書」を交付する。

③アマチュア復帰が承認された者は都道府県連盟に承認書のコピーを添え選手・役員登録を所属団体(アマチュアの役員等が在籍する団体)より都道府県連盟を通して日本連盟に行う。

④上記申請が都道府県連盟なされた場合、各都道府県連盟は日本連盟に復帰承認が正しくなされているかの確認を行う。

⑤都道府県連盟は④の確認を行った上、通常選手と同様に役員・選手登録を行う。
(登録データを送信する際にアマチュア転向・復帰者であることをメール本文に記載)

⑥プロスポーツ競技の経験者で優秀な成績を残した者でも通常の初回登録者として扱う。(実戦競技出場資格証明書等)