[調印式]2019.5.12
自分でも怖いぐらいに冷静と黒田雅之
両者、臨戦態勢
 IBF(国際ボクシング連盟)フライ級4位の黒田雅之(32=川崎新田)が日本で行われる令和初の世界戦を明日に控え、12日に都内の後楽園ホール展示会場でIBF王者モルティ・ムザラネ(36=南アフリカ)との調印式に臨んだ。
 聖地・後楽園ホールで開催される試合は、当日夜7時55分からテレビ神奈川で生中継され、解説を元WBC世界スーパーフライ級王者の川嶋勝重氏、ゲスト解説を3階級制覇王者の八重樫東(大橋)が務める。
令和初、川崎市初の世界王者を目指す
 時折笑顔を見せリラックスした様子の王者ムザラネに対し、黒田は減量の影響もあって見えるのか、怖いほど冷静な表情で席についた。調印式後のグローブチェックでは日本製のグローブが用意され、ムザラネが赤、黒田が青を選択した。
新田会長と黒田
 まず初めに主催者の川崎新田ジム新田渉世会長が挨拶し、「川崎の小さなジムが日本で世界戦を開催できることに感謝します。黒田が勝ったのならば、令和初、川崎市初の世界チャンピオンとなります。明日は素晴らしいファイトになるはず」と期待した。
良い試合を見せるとムザラネ
 続いてムザラネが「明日の試合が楽しみ。トレーニングしてきた成果を発揮するだけ」と意気込めば、6年ぶり2度目の世界挑戦となる黒田も「ワクワクしている。この舞台に立つために6年間やってきた。試合を楽しんで勝ちたい」と決意した。
第一試合は18時ゴング
 また、黒田は6年前と心境に変化はあるかと問われ、「あの時はただフワフワとしていたが、今は怖いぐらい落ち着いている自分がいる。6年前とはまるで違う」と静かに闘志を燃やした。
 会見後にはカメラマンの要望に応えフェイスオフ。1分近くにらみ合い互いに臨戦態勢に入った。

レフェリー/マーク・ネルソン(米)
ジャッジ/ネヴィル・ホッツ(南ア)、村瀬正一(日本)、イアン・スコット(NZ)
スーパーバイザー/安河内剛