[予備検診]2019.5.11
両者ともKO宣言!
身長差8cm差
 IBF(国際ボクシング連盟)フライ級タイトルマッチの予備検診が11日、都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で行われ、王者のモルティ・ムザラネ(36=南アフリカ)と挑戦者で同級4位の黒田雅之(32=川崎新田)が初めて顔を合わせた。チャンピオンのムザラネが「黒田をKOしたい」と言えば、黒田も「自分も当然倒したい」とやり返し火花を散らした。 
 試合は13日(月)に後楽園ホールで開催される「ホープフルファイト.30」のメインイベントで行われ、当日夜7時55分からテレビ神奈川で生中継される。
対格のアドバンテージを活かす
 両者の数値はほぼ変わらないが、身長差は8cmの差があることが判明した。王者の印象を聞かれた黒田は、「優しそうな目をしていて映像で見た印象と変わらない。ムザラネ選手に王者の風格を感じたので、月曜日は安心して思い切りぶん殴れる」。「やれることはしっかりしてきたのであとは試合に集中するだけ」と静かに闘志を燃やした。
 会見に同席した新田渉世会長は、「チャンピオンはもっと身長が高いと思っていた。身長差を利点に変えて戦うつもり」と語ると、「向こうのマネージャーが良いホテルを用意してくれたと感謝しているようなので、代わりにベルトを置いてくれたらそれでいいです」と臨戦態勢に入っていた。
減量も順調そのもの
 6年3ヶ月前の世界初挑戦の時と比べて身長が5㎜伸びた黒田は、「この年齢でまだ成長しているんですね。引退するときは180㎝くらいになっているのではないか」と口も滑らかで精神状態の良さを感じさせた。
 帰り間際に「今回の試合はこれからどうなるんだろうというデビュー戦のような気持ちに似ている。今から楽しみです」と語り決戦を待ちわびていた。
月曜日に結果はわかる
 一方、公開練習の時と同様、時折笑顔を見せたムザラネは、長身の黒田に対し「同じサイズの選手より身長の高い相手の方が戦いやすい」と問題なしを強調。
 コリン・メイトレーナーは、「南アフリカではこんなにメディアが集まることはないので、コミッションとプロモーターには本当に感謝している。日本に来ることができて光栄です。月曜日は良い試合を見せたい。まぁ、彼(ムザラネ)が勝つけどね」とけん制した。
検診結果
IBF世界フライ級タイトルマッチ
王者:モルティ・ムザラネ(南アフリカ)
身長:159.5cm
頸周:35.0cm
胸囲:80.0cm
リーチ:167.5cm
血圧:124/82mm/Hg
脈拍:46/min
体温:36.4℃

挑戦者:黒田雅之(川崎新田)
身長:167.5cm
頸周:34.0cm
胸囲:81.0cm
リーチ:169.0cm
血圧:139/78mm/Hg
脈拍:51/min
体温:36.5℃