[ニュース]2011.5.17
川崎新田ジムに初タイトル
左:黒田 右:家住
 16日、初のタイトル戦で日本ライトフライ級王座決定戦を制した川崎新田ジムの黒田雅之だが、同ジムにとっても念願の初王座獲得となった。
 新王者となった黒田は「プレッシャーもあったが楽しみでもあった。僕はまだまだヒヨッ子。凄い選手にならないと、親や周りに申し訳ない。やっとスタート地点に立てた」と、喜びも今日まで。また「かつて自分に負けた選手にも、ここでカッコ悪い姿は見せられなかった」とも語った。
かつてのライバルと
 この日、一年前に黒田と拳を交え、先ほど引退した元トップコンテンダーの滝澤卓氏(現タキザワジムトレーナー)も観戦に訪れ、試合後の控え室で「熱い試合でハラハラしたが嬉しい。おめでとう!」と、かつての好敵手を祝福した。
新田渉世会長
 ジム設立から8年、晴れて日本王者を誕生させた元東洋バンタム級王者の新田渉世会長は「ここまで長かった。自分がタイトルを獲った時よりも嬉しい。今年、ジムも移転して新しくなり、選手が練習に集中できる環境が整ったと思う。リングも広くなったし(笑。」と感無量の様子。しかし試合については「距離が課題。もっとコントロールしないと世界は難しい。今日はパンチ力で勝ち取ったようなもの」と、気を引き締めていた。
 黒田は今後、1位の佐野友樹(松田)との指名挑戦試合が3ヶ月以内に義務付けられている。これについて新田会長は、地元・川崎市のとどろきアリーナでの試合を構想している。