[ニュース]2011.5.14
ツナミ、堂々のKO宣言
天海ツナミ
 今月17日に後楽園ホールで開催されるWBA女子世界スーパーフライ級タイトルマッチで、4度目の防衛に臨む王者・天海ツナミ(山木)が14日、都内のワタナベジムで公開練習を行った。
 既にサンドバックを叩き汗を流していたツナミは、しっかりと体重を乗せ、下半身からスムーズな回転でバックに打ち込んでいた。
ツナミと山木会長
 その後、山木会長を伴い会見に応じたツナミ。コンディションは万全と語り、相手のWBA同級ランカー・ペッチサイルーン・ルークサイコンディン(タイ)については「山口直子(東洋王者=白井・具志堅※昨年9月に対戦し山口の3回TKO勝ち)選手と戦ったことは知っているが、ビデオは見たことがない。151cmと小柄なので上手く力を入れるのが難しいが、回転を速くして力の乗ったパンチを当てたい」とコメント。さらに「もちろん戦ってみないとわからないが、女子を盛り上げるためにも2~3ラウンドまでにはカウンターで倒したい」と、堂々のKO宣言が飛び出した。
興行ポスター
 チャリティーマッチとしても行われる今回の興行。当日は募金活動と、歴代・現役世界王者達のサイン色紙をオークションにかけ、義援金に充てるそうだ。
色紙を手に
 震災以降は、ツナミという名前に非難も受けたそうだが、「名前を変えるつもりはない。被災された方たちのことを忘れないためにも、この名前で戦っていきたい」とツナミ。また「こんな状況でもボクシングができて、ありがたく思う。今回はいつも以上に強い気持ちで戦える。良い試合を見せて、少しでも力になりたい」と意欲を見せた。
V4戦はKOを狙う
 最後に山木会長より、今回の試合が無事に終れば、3ヶ月以内に暫定王者カロリナ・グティエレス・ガイテ(アルゼンチン)との指名試合をWBAから義務付けられているとの報告があった。今までオファーを出してものらりくらりとかわされていた山木会長だが、「これでようやく統一戦ができる。ツナミは本来フライ級だが、バンタム、スーパーバンタムも視野に入れたい」と話していた。