[海外ニュース]2019.3.5
今週の海外注目試合
米国東西世界戦
 今週の海外注目試合は9日(日本時間10日)米国東西で開催される3つの世界戦をピックアップする。西で行われるのはカリフォルニア州カールソンのディグニティ・ヘルス・スポーツ・パークでのWBC(世界ボクシング評議会)ウェルター級タイトルマッチ。王者のショーン・ポーター(米国)が、WBC同級6位の挑戦者ジョルデニス・ウガス(米国)を相手に初防衛戦を迎える。
 東ではニューヨーク州ベローナのターニング・ストーン・リゾート&カジノで2つの世界戦が開催。WBO(世界ボクシング機構)スーパーライト級タイトルマッチ、王者モーリス・フッカー(米国)vsWBA同級10位ミケェル・レスピエレ(米国)。WBA世界ライトヘビー級タイトルマッチ、ドミトリー・ビボル(ロシア)vsWBA同級8位ジョー・スミス Jr.(米国)がセットされている。
ポーターvsウガス
 最激戦区となっている世界ウェルター級のWBC同級タイトルマッチ。王者のポーターは昨年9月にダニー・ガルシア(米国)を破り獲得したタイトルの初防衛戦となる。挑戦者のウガスは08年北京オリンピックの銅メダリストで、地域も含めて初のタイトル戦がこの世界挑戦の舞台となった。
 パワーと回転力で試合の流れを作るポーターに、キューバ人ウガスがアマチュア仕込みのテクニックで挑む。スタイルの違う両選手のハイレベルな攻防戦が展開されそうだ。
フッカーvsレスピエレ
 フッカーのタイトル2度目の防衛戦。昨年11月に行われた初防衛戦では、挑戦者アレックス・サウセド(米)のホーム、オクラホマ州での対戦だったが、フッカーはダウンを奪いレフェリーストップによる7回TKO勝利を収めた。対する挑戦者レスピエレはここまで21戦20勝(9KO)1分の無敗の35歳。
 試合はキャリアで大きく上回るテクニシャンのフッカーに対し、右効きサウスポーであるレスピエレの技術がどこまで近づけるのかで流れは変わってきそうだ。レスピエレにとっては地元ニューヨークでの世界初挑戦が大きな力となるかもしれない。
ビボルvsスミスJr
 ビボルにとっては昨年1月にマッチルーム・ボクシングUSA&DAZNと契約を交わしてからの初試合。挑戦者は16年12月にレジェンドのバーナード・ホプキンス(米国)にTKO勝利したニューヨーク出身のスミスJr。
 ビボルは16年5月に保持するWBAライトヘビー級タイトルとなる前の暫定王座を獲得、6度の防衛テープを伸ばしている。それに対しスミスはホプキンス戦以来17年、18年と1試合づつしかし試合をこなしておらず、充実期のビボル相手には厳しい戦いを強いられそうだ。