[予備検診]2019.2.24
谷口将隆「王者にオーラを感じなかった」
谷口の世界戦まであと2日
 WBO(世界ボクシング機構)ミニマム級王座挑戦を2日後に控えた同級2位の谷口将隆(25=ワタナベ)が24日、試合会場の後楽園ホールに隣接された展示室でプロ初の世界戦予備検診に臨んだ。この日、王者ビック・サルダール(28=比)と初めて対面した谷口は、リラックスした様子で「オーラは感じなかった。自分が世界チャンピオンになった姿をイメージしてリングに上がるだけ」と決意を新たにした。
 試合は当日午後8時30分から試合終了まで動画配信サービス「Paravi(パラビ)」で配信され、2月28日(木)午前2時35分~TBSテレビ(関東ローカル)で録画放送される。
タガログ語で話すサルダール
 検診の結果は揃って異常なし。その後チャンピオンから会見が行われた。昨年7月に山中竜也(真正)から世界タイトルを奪取し、今回が初防衛戦となるサルダールは、日本の冬を避け昨日来日したばかり。通訳を介し、少し緊張気味に記者の質問に答えた。
 検診の数値で、身長で1.7cm下回ったものの、リーチは6.5cmほど谷口より上回ることが示された王者は、「これまでも自分より背が高い選手と戦ってきたので気にならないし、リーチも打ち合って勝ちたいのでアドバンテージにはならない」とコメント。谷口については「自分と同様にコンディションが整っていると感じた」と話し、「すでにミニマム級リミットの47.6kg近くに体重があるので、午後の練習を取りやめ、部屋で休む」とし、足早に会場を去った。
この後は撮りだめしたビデオを観る
 一方、落ち着いた様子で会見に臨んだ谷口は、「体調はバッチリ。世界チャンピオンになるイメージをしっかり持ち、あと2日、気を抜かずに過ごしたい」とコンディションの良さをアピールした。続けて、「自分よりリーチのある選手と試合をするのは初めてだが、そういった相手とスパーリングをしてきたので問題はない。相手がどう来ても臨機応変に戦えるし、途中でギアチェンジもする」と自信を感じさせた。
 また、谷口も「今日は練習をせず、部屋で撮り貯めたビデオを見るつもり。このままじっとしていれば普通にリミットまで落ちる。あとは、しっかり計量後にしっかりとリカバリーしたい」と話した。明日は同会場で調印式と計量が行われる。
谷口は初の世界戦行事にも落ち着いた様子
■検診結果
WBO世界ミニマム級タイトルマッチ
王者:ビック・サルダール(比)
身長:159.8cm
頸周:35.0cm
胸囲:85.5cm
リーチ:170.0cm
血圧:154/97mm/Hg
脈拍:48/min
体温:36.5℃

挑戦者:谷口 将隆(ワタナベ)
身長:161.5cm
頸周:35.5cm
胸囲:86.5cm
リーチ:163.5cm
血圧:97/77mm/Hg
脈拍:71/min
体温:36.5℃