[東京五輪]2019.2.12
元世界王者も参戦の重要選考会
念願のアマ参戦を決めた高山
 日本ボクシング連盟は10日に都内で行われた臨時総会で、以前より考案、準備されていた『アジア選手権代表選考合宿』を正式に決め、来月に2つの期間に分けて、代表決定トーナメントを行うことを発表した。会場は東京・北区にある『味の素ナショナルトレーニングセンター』とその近場にある東洋大学ボクシング場。出場選手にはプロでWBA、WBC、IBF、WBOの世界ミニマム級王座をすべて制した唯一の日本人である高山勝成(35=名古屋産業大学)も名を連ね、引退後ではありながらプロボクサーによる参戦を実現させた形となった。
 トーナメントはオールスターといえるほど大掛かりで、全日本選手権の上位進出者のみならず、国体優勝者や社会人王者、女子に至っては高校のみで実績のある選手も多く含まれている。前半の合宿(3月1日から4日)では、男子フライ級(52kg級)以外の代表を決め、後半の合宿(10日から13日)では同級と女子の全階級を決める。
アジア選手権は東京五輪につながる?
 4月にバンコク(タイ)で行われるアジア選手権は、史上初の男女合同開催で、9月にエカテリンブルク(ロシア)で行われる男子の世界選手権の予選も兼ねている。2008年北京五輪以降の通例であれば、五輪前年の世界選手権は、五輪予選も兼ねるが、IOC(国際五輪委員会)から「関係の凍結」を宣告されているこの競技は、予選を実施することも認められていないため、現時点では単に世界選手権の予選である。しかし今後のAIBA(国際ボクシング協会)やIOCの判断次第で、世界選手権が五輪予選に変わる可能性は期待できる。一方で日本には東京五輪に関しては「開催国枠」が期待されているが、いずれにせよこのトーナメントがいかに重要かは、おわかりいただけただろう。また、今年は10月にもウランウデ(ロシア)で世界女子選手権が開催される予定だ。
成松大介(全日本王者)
 出場選手は次の通り。

🥊男子48-52kg級
柏崎刀翔(福井南特別支援学校)
田中亮明(中京高校・教諭)
重岡優大(拓殖大学)
長谷部大地(駒澤大学)
坂本達也(近畿大学)
林田翔太(和歌山県庁)
坪井智也(自衛隊体育学校)
飯村樹輝弥(日本大学)
馬場龍成(自衛隊体育学校)
中垣龍汰朗(東京農業大学)
荒木寛人(池永セメント工業)
高山勝成(名古屋産業大学)

🥊男子57kg級
森坂嵐(東京農業大学)
藤田健児(自衛隊体育学校)
村田昴(日本大学)
松本圭佑(東京農業大学)
木村蓮太朗(東洋大学)
金子虎旦(日本大学)
堤駿斗(東洋大学)
嶋田淳也(駒澤大学)
内山雄平(享栄高校・教諭)

🥊男子63kg級
成松大介(自衛隊体育学校)
柴田尊文(拓殖大学)
冨田真広(中央大学)
今永虎雅(東洋大学)
完山隼輔(駒澤大学)
齋藤麗王(東京農業大学)
鈴木稔弘(日本大学)
平川優貴(山形屋)
森脇唯人(全日本王者)
🥊男子69kg級
岡澤セオン(鹿児島県体育協会)
金城大明(自衛隊体育学校)
秋山佑汰(自衛隊体育学校)
原田直樹(東洋大学)
石灘隆哉(日本大学)
荒本一成(日本大学)
平仲信裕(芦屋大学)

🥊男子75kg級
森脇唯人(法政大学)
細野恭兵(近畿大学)
梅村錬(拓殖大学)
中島玲(東京農業大学)
赤井英五郎(赤井組)

🥊男子81kg級
栗田琢郎(日本大学)
新田隆人(中央大学)
坂本拓海(日本大学)
晝田瑞希(全日本王者)
🥊女子48-51kg級
晝田瑞希(自衛隊体育学校)
河野沙捺(近畿大学)
岩田吏加(芦屋大学)
木下鈴花(米子南高校)
堀内美沙紀(神奈川大学)
並木月海(自衛隊体育学校)
新本亜也(美づ葉)
和田まどか(福井県スポーツ協会)
小村つばさ(自衛隊体育学校)

🥊女子54-57kg級
入江聖奈(米子西高校)
濱本紗也(日本大学)
釘宮智子(警視庁)
渡邊綾音(日本体育大学)
住吉さくら(自衛隊体育学校)

🥊女子57-60kg級
柳井妃奈実(近畿大学)
美坂穂香(青森大学)
田口綾華(関西学院大学)
鬼頭茉衣(東海学園大学)
金沢歩南(日本大学)
田中鈴華(中京高校)
古賀舞琴(高志館高校)
浜口聖羅(拓殖大学)

🥊女子64-69kg級
菊池真琴(山木ジム)
山﨑由利(コサカジム)

🥊女子69-75kg級
大谷美結(神奈川県警察)