[年間表彰式]2019.2.8
年間表彰式の裏で友情が芽生えた
年間最高試合に選ばれた左:木村と右:田中
 2018年のボクシング界でもっとも活躍した選手を称える年間表彰式が8日、東京ドームホテルで開催され、各賞を受賞した新旧の世界チャンピオンが集結。WBA世界バンタム級王者の井上尚弥(大橋)がMVPを獲得した豪華な表彰式の裏では、栄えある年間最高試合に選ばれたWBO世界フライ級王者の田中恒成(畑中)と敗れた前チャンピオン木村翔(青木)との間で友情が芽生えた。
田中がグローブをプレゼント
 自身の表彰後、エントランスで木村が記者に囲まれているなか、田中が紙袋を持って駆けつけ、昨年9月に愛知で行われたWBO世界フライ級タイトルマッチで木村が着用した黄色のグローブをプレゼント。木村はこの好意に素直に感謝し、田中と固く握手をかわした。
木村の復帰戦は間もなく発表予定
 「かつての敵も試合が終わればこうして仲良くなれるのがボクシング」と木村はボクシングの素晴らしさを改めて実感した。その木村は今春にも復帰戦を予定し、すでにスパーリングも再開。試合の詳細は近日中にも発表される見通しだ。