[前日計量]2019.2.1
尾川堅一「悔しさを払拭する!」
左:尾川が420日ぶりに復帰
 ドーピング違反により1年間のライセンス停止処分を受けていた尾川堅一(帝拳)が明日2日、後楽園ホールで開催される「ダイナミックグローブ」のメインで復帰する。その前日計量が1日に都内の日本ボクシングコミッション(JBC)本部事務局で行われ、フィリピン・ライト級王者ロルダン・アルデア(比)と132ポンドの契約体重で戦う尾川は、リミットの59.8kgで一発パスした。
17年12月のファーマー戦
 尾川は、17年12月に米国ラスベガスで現王者のテビン・ファーマー(米)と空位のIBF世界スーパーフェザー級王座を争い、判定勝ちでこれを獲得したが、その後のドーピング検査で禁止薬物の陽性反応を示し、ネバダ州コミッションから試合無効の裁定を下され世界王座獲得は幻となった。
尾川はリミットの59.8kgでクリア
 420日ぶりに復帰する尾川は、何故ドーピングに引っかかったのか未だに理由が分からないとした上で、「この件で自分のことを悪く思う人もいるが、信じ続けてくれる人もいる。一度は心が折れ、ボクシングを辞めることも考えたが、家族、ファンの支えがあってここまでこれた。その人たちの想いに報いるには僕が世界チャンピオンになるしかない。この1年で自分がどれだけ成長したかを見せたい」と思いを語った。
3男は明日初めてパパの試合を観戦する
 また、2月1日はちょうど自身と3歳になる3男の誕生日で、明日は家族揃ってパパの応援に駆けつけるという。「良いところを見せようと力むのはよくないが、『尾川とKOはセット』というボクシングを見せたい。世界一になることがすべて、明日はその第一歩として爆発したい」と気合いを入れた。
比国王者のアルデアは59.5kg
 対し、昨年4月に続き今回が2度目の来日となるサウスポーのアルデアは、300gアンダーの59.5kgで計量を終え、足早に会場を後にした。