[公開練習]2018.12.17
京口紘人「誰もが認める強い王者になる」
大晦日のマカオで2階級制覇を目指す
 12戦目での2階級制覇を目指す前IBF(国際ボクシング連盟)ミニマム級王者の京口紘人(ワタナベ)が17日、都内のジムで報道陣に練習を公開した。
 大晦日に中国・マカオでWBA(世界ボクシング協会)ライトフライ級王者のヘッキー・ブドラー(南アフリカ)に挑む京口は、練習前の会見で「大晦日、海外での世界戦は選ばれた者にしか経験できないこと。階級を上げての不安もないし、新しいベルトが手に入ることにワクワクしている。誰からも強いと言ってもらえるチャンピオンになりたい」と声を弾ませた。
預けたベルトを取り返してくれと渡辺会長
 続けて「(ブドラーとは)キャリアの差はあるが、すべての面で上回るボクシングをしたい。今から汗だくでベルトを巻いた姿を想像している」と笑顔でコメント。渡辺均会長は「ミニマムの頃よりパワーが増している。この階級で京口本来の強さが発揮される」と話し、田口良一(ワタナベ)の8度目の防衛戦でブドラーに奪われたWBA王座の奪還に期待。井上孝志トレーナーも「全体的に力が増している。ミットを持っていて破壊力に驚かされる。試合巧者のブドラーを力でねじ伏せてくれる」と自信を示した。
スパーでは後輩をパワーで翻弄
 練習では後輩の石井直輝を相手に3ラウンドのスパーリングを披露。打ち終わりを意識したディフェンスからパワフルな攻撃で翻弄し、最後は左ボディから右アッパーを効かせ力の差を見せつけた。
力強さが増した!
 その後もミット打ち、パンチングボール、シャドーでたっぷり汗を流した京口は、「スパーリングは来週までに120ラウンドを消化する。体重も順調に落ち、仕上がりは良い」とコンディションの良さをアピール。「後は当日の体調次第で結果はついてくる。勝って来年のビッグマッチに繋げたい」と、かねてより希望していたWBC(世界ボクシング評議会)ライトフライ級王者の拳四朗(BMB)との統一戦に胸を膨らませた。
どんなタイプにも対応できるよう練習をしてきた
 ただし、「ネットには軽量級の統一戦が面白いのかといった批判的な意見もある」と話した京口は、「結果を出していくしかない。先日の拳四朗選手との公開スパーでも打ち合いで会場がワッとなった。軽量級でも面白い試合はできる」と大人の対応。自らの手で軽量級の価値を高めていくと拳を握った。
ボディブローがポイントになる!