[試合後談話]2018.12.9
石田匠が元世界ランカーと激突!
左:石田とパレナスのサバイバル戦!
 元日本スーパーフライ級王者で世界主要4団体でランク入りしている石田匠(27=井岡)が9日、エディオンアリーナ大阪・第2競技場で元WBO世界同級1位でOPBF東洋太平洋バンタム級8位のワルリト・パレナス(比/森岡)と53.0kg契約8回戦で対戦した。試合はジャブの差し合いからスタートしたが、序盤に大きな山場が訪れた。
石田が判定勝ち
 2回開始早々、石田が左フックで先制のダウンを奪う。立ち上がってきたパレナスに右ストレートを決めてダウンを追加。大きく失点したパレナスは、3回からプレスをかけて右フックを好打。しかし、石田は多彩な左で攻め込むとワンツーの連打で優勢に進めた。パレナスは諦めず食い下がったが、石田は手数を増やし的確なパンチでポイントを稼いだ。
スーパーフライ級で世界を目指す
 難敵を下した石田は、「ダウンを奪ったが相手のパンチが死んでいなかったので無理にいかなかった。ガードが固くてジャブが上手かったしパンチも強かった。焦らず冷静に戦えたことが収穫。世界に向けて良い経験になった」と手応えを感じていた。世界再挑戦に期待がかかる石田は、「相手がこの試合で最後になるみたいなので世界を獲って恩返しというわけではないが…、結果を出したい。来年でデビュー10年目なので必ず世界を獲りたい」と目を輝かせた。
相手は強かったとパレナス
 最後まで果敢に攻めたが連敗したパレナスは、「相手はスピードがあり距離が遠くて捕まえることができなかった。勝ったらもう一度戦いたかったが…。これがラストファイトになると思う」とグローブを吊るす意向を示した。