[ニュース]2018.11.30
亀田和毅、父・史郎氏にWBCベルトが授与
和毅と史郎氏に栄誉
 WBC(世界ボクシング評議会)Sバンタム級暫定王者の亀田和毅(協栄)が現地時間11月29日にメキシコ・メキシコシティのフードマーケットで開催されたWBCの公式記者会見で、WBC会長のマウリシオ・スライマン氏からWBCのベルトを授与された。
 また、和毅のほかに興毅氏、大毅氏の世界王者を育てた父の亀田史郎には、その功績を称えWBC名誉トレーナーベルトが贈られた。
12日のメディナ戦
 亀田は今月13日に行われたWBC世界Sバンタム級暫定王座決定戦で同級1位のアビゲイル・メディナ(ドミニカ共和国/スペイン)を判定で破り、WBO(世界ボクシング機構)バンタム級王座に続く世界王座を獲得。3階級制覇王者の長兄・興毅氏、2階級制覇王者の次兄・大毅氏に続く3兄弟での複数階級制覇は世界的にも初で、スライマン会長はこの偉業を高く評価した。
亀田家を称えたスライマン会長
■マウリシオ・スライマンWBC会長
「15歳で単身メキシコにやってきて、メキシコでアマチュアボクシングキャリアを過ごし、メキシコで多くのことを学び、メキシコでプロデビューした和毅は、WBCシルバータイトルや北米タイトル(NABF)などWBCの多くの下部タイトルを獲得してきましたが、この度、ついにWBC世界タイトルを手にしました。このWBC世界王座のタイトルは和毅にとっても夢であったタイトルであり、このことは我がWBCにとっても誇りです。和毅、おめでとう。また、和毅をはじめ、興毅、大毅と三兄弟を複数階級制覇の世界チャンピオンに育てた父親の史郎氏の功績もとても素晴らしいことです。史郎氏にもWBC名誉トレーナーのベルトを贈ります。おめでとうございます」。

■亀田和毅
「メキシコでボクシングキャリアを築いてきた自分にとって、WBCのチャンピオンベルトを獲得することは夢でした。今回の試合でその夢が叶い、WBCの世界チャンピオンになれたことは最高の気分です。ここからがスタートなので、WBCのチャンピオンベルトの価値を高めるためにも、これから、もっと強くなれるように練習します。アマチュア時代にメキシコで負けているレイ・バルガス選手との王座統一戦が決まれば、必ずリベンジしたいです」。

■亀田史郎氏
「WBCの世界タイトルを獲ることは和毅の夢だったから、父親としても最高にうれしいです。和毅にはまだまだ強くなれる可能性があるので、もっと強くなって最強のチャンピオンを目指して欲しい。自分もWBCから表彰されまして大変感謝しております」。