昨年9月の初防衛戦で岩佐亮佑(セレス)に6回TKO負けを喫し世界タイトルを失った小國は、再起を決意すると年明けに長らく痛めていた右拳の手術に踏み切り、夏ごろにようやく完治。約7年ぶりに万全の状態で試合を迎えることになった。

　計量後、「減量は楽勝。スパーリングもがっつりやった。調子はまあまあ」と久しぶりの試合に言葉が弾んだ小國だが、「思い切り右が打てるようになったことで右に頼りがちになり、バランスが崩れバテるのが早くなった」と、思わぬ副作用に苦笑いを浮かべた。今回の復帰戦はそれを実戦で修正すること、右拳の感触を確かめる意味合いもあり、そのためにも「長いラウンドを戦いたい」と希望した。
　しかし、それよりも小國を悩ませるのが試合後のインタビュー。「2年ぶりの後楽園ホールですべったらあかん」といくつかのネタを用意していた。明日は小國の勝利者インタビューにも期待したい。

　一方、これまで松本亮(大橋)、丸田陽七太(森岡)といった実力者と拳を合わせてきたユニアンは、5度目の日本戦に向け「調子はいいよ。日本が好きだし、明日は面白い試合をして盛り上げたい」と意気込んだ。