[試合後談話]2018.10.31
馬場裕一「病気のことを知ってほしい」
馬場がリングに上がる理由とは?
 FLARE山上ジムに所属する馬場裕一(34)が31日に後楽園ホールで開催された「DANGAN2018」のミニマム級4回戦に出場し、田中雅波(31=北澤)に2回TKO勝ちした。馬場は5歳の長男が「ドラべ症候群(別名:乳児重症ミオクロニーてんかん)」という指定難病に罹っており、試合後に「病気のことを多くの人に知ってほしい」と話した。
鮮やかなKO勝ち
 2回に右ストレートでダウンを奪うと、連打でストップに持ち込んだ馬場は、「右カウンターを狙い距離を意識した。ただ、少し手数が少なかったですね」と笑顔を見せた。
 22歳で別のジムでデビューした馬場だが、2回TKO負けを喫するとジムから足が遠のいた。その後、結婚し3人の子どもを授かったが、長男が生後3ヶ月でドラべ症候群を発症。一昨年、発作を起こし病院に緊急搬送された時に、偶然FLARE山上ジムを見つけた。
来年の新人王を目指す
 当初は体を動かすために入会、再びリングに上がる気持ちはなかったという馬場だが、赤井祥彦代表やトレーナーに後押しされ、「多くの人にこの病気を知ってほしい。病気の啓発活動になるなら」と復帰を決意。昨年10月にライセンスを再取得し2月に再起した。 
 馬場の長男が発症したドラべ症候群とは、1歳までに発症し全身あるいは半身のけいれんを5分以上繰り返す難病。現在34歳の馬場は、「年齢も年齢なので今はできる限り続けて、勝っていきたい」と想いを口にした。