[試合後会見]2018.10.11
勅使河原弘晶がSバンタム級で魅せた!
勅使河原が2階級制覇に挑戦
 OPBF東洋太平洋Sバンタム級王座決定戦が11日に後楽園ホールで開催され、前WBOアジアパシフィック・バンタム級王者でOPBF同級5位の勅使河原弘晶(輪島功一S)と同級9位のグレン・サミンギット(比)が王座を争った。1階級上げてパワーアップした勅使河原のパフォーマンスに注目が集まった。
勅使河原が豪快に倒した
 初回から勅使河原が躍動感のある動きを見せると、強烈な右で先制のダウンをゲット。その後も相手のガードを吹き飛ばす勢いでパンチを打ち込み、3回には連打で2度目のダウンを奪い、4回終了時の公開採点で40-34×3とリードした。すると5回、サミンギットは左を振り回し抵抗したが、勅使河原は冷静に反応すると最後は右アッパーを炸裂! 10カウントを聞かせ、5回KO勝ちで第44代OPBF東洋太平洋Sバンタム級王者となった。
輪島功一の魂を受け継ぐ!
 2本目のベルトを肩にかけて会見に臨んだ勅使河原は、「会長からビビらせることができるからガードの上からでもどんどん殴っていけとアドバイスされ思い切り殴った」。「ダウンを奪ってからも、まだ目が死んでいなかったので、ディフェンスを意識しながら痛めつけた」と圧勝劇を振り返った。
 勅使河原に「会長が大好きです!」と告白され、満面の笑みを浮かべた輪島功一会長は、「練習で強くても本番で弱いと意味がない。そういう意味ではよくやったよ」と愛弟子を褒め称えた。
 Sバンタム級は適正階級だと語った勅使河原は、「強い相手と戦って国内最強を証明してから世界にいきたい」と飛躍を誓った。
こんなに強い選手は初めてだ
 一方、強打を浴びてキャンバスに沈んだサミンギットは、「相手はとにかく右が強かった。カウンターを狙っていたがタイミングが合わず一発も当てることができなかった」と勅使河原の強さに脱帽した。