[一夜明け会見]2018.10.8
次も完封! 井上尚弥。
無傷で一夜明け会見
 世界的知名度を誇る元世界チャンピオンのファン・カルロス・パヤノ(ドミニカ)を70秒で仕留めたWBA世界バンタム級チャンピオン井上尚弥(大橋)が8日、横浜市内の大橋ジムで一夜明け会見を開き、ファン待望のWBSS日本初上陸で沸いた昨夜の横浜アリーナでの一戦を振り返った。
「海外で試合をしているようだった」
 「期待感をすごく感じた。(倒すまで)60秒だったけど、駆け引きをしていた」と身振りを付けて、序盤は相手の意識を外に持たせておいて、中に入って変則的なワンツーで仕留めたことを解説した。布石は、ダウンを奪う前の右アッパーにあったことを明かすと「手応えがあった。狙って計算して打った。鮮明に覚えている。狙い定めたパンチ」と、衝撃のシーンに100点満点を付けた。
チーム井上尚弥(大橋)
 井上の父、真吾トレーナーは「練習しなきゃ出せないパンチ」と日々のトレーニングを振り返った。
「次回も完封します」
 会見に同席した大橋秀行会長も「マクドネル戦は力みすぎていたが、昨日は本来の力が出せた」と振り返ると「歴史に残るKO」と評した。
「控え室に戻って息子を抱いてウルっときた」
 井上は今月20日に米国フロリダ州で行われるエマニュエル・ロドリゲス(プエルトリコ)とジェイソン・モロニー(豪)の試合を観戦するため渡米する。この試合の勝者が次戦の相手。「実際に見てどう感じるか」と話したモンスターが次戦に向けて早くも動き出す。