[飯田覚士のコラム]2018.9.10
戦うときは相手の“どこ”を見る?
飯田覚士のビジョントレーニング
 現役時代、専門誌の取材などで「戦っているときは相手のどこを見ていますか?」と質問されることがありました。ボクシングにおいて、自分が攻撃をするためにも、相手の攻撃を予測して防御するためにも、相手をよく見ることは大切だからです。
 ボクサーのみなさんは、相手のどこを見て戦っているでしょうか? 目を見る、肩を見る、胸の動きを見る…。人によって様々だと思いますが、私は、実は特に“どこ”を見ているということはなく、ぼんやりと全体を見るようにしていました。目線は相手の目に合わせていましたが、頭の先から足の先までが見えていたのです。