[前日計量]2018.8.23
日本SW級暫定王座戦、結果を残すは…
渡部と丸木が暫定王座を争う!
 日本Sウェルター級1位の渡部あきのり(33=角海老宝石)と同級2位の丸木凌介(27=天熊丸木)が明日24日(金)、後楽園ホールで空位の日本Sウェルター級暫定王座を争う。その前日計量が都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で行われ、ともにリミットの69.8kgちょうどで一発クリアした。
後楽園ホールでは地元の甘さは通用しないと丸木
 この暫定王座は、正規王者の新藤寛之(31=宮田)が5月の決定戦で右手を骨折し、完治に時間がかかるために設置されたもの。この試合で新藤に僅か1ポイント差で敗れ涙を飲んだ丸木は、再起戦でまたとないチャンスが巡ってきた。2戦連続、3度目の日本王座挑戦に向け「この運を今度は活かしたい」と話し、新藤と同じサウスポーの渡部に対しては、「パンチは強いが、スタミナは僕の方が上。サウスポーにやりにくさは感じない」と、かつてその豪腕で日本、東洋太平洋ウェルター級を制した渡部を前にしても強気のコメント。
明確なポイントを取っていきたい
 続けて「一発をもらわないように試合を進め、打ち合うところは打ち合って明確にポイントを取る。チャンスがあれば倒しにいくが、理想は大差判定勝ち」と、22戦目でのタイトル獲得に闘志を燃やした。
気持ちで負けているようじゃダメと渡部
 一方、昨年12月のロシア遠征でWBO世界同級インターナショナル王座獲得に失敗した渡部は、この試合で再びタイトルホルダーに返り咲き、世界ランク入りを狙う。丸木については「前回もサウスポー相手に良い内容だったし、向こうの方が強い」とその実力を評価。その上で「俺は日本チャンピオンになりたくてボクシングをやっている訳じゃない。世界への夢を諦めてはいないし、あくまでも通過点」と丸木とは見据える先が違うと強調した。
明日はとにかく結果を残す!
 「角海老ジムに移籍してタイトルを獲ることは最低限の結果。明日はどんな内容でもいいから勝つ!強い俺を見せます」。プロ15年目、43戦のキャリアを誇る男は最後に「ここまでボクシングにどっぷり突っ込んだら行くところまで行くしかない」と話し、鋭い眼差しを向けていた。