[公開練習]2018.8.13
リングの仕事人もトップランク社と契約か!?
2度目の世界挑戦まで2週間を切った大竹
 米国での世界挑戦まで2週間を切ったWBO(世界ボクシング機構)スーパーバンタム級6位の大竹秀典(37=金子)が13日、都内のジムで練習を公開。8月25日(日本時間26日)、米国アリゾナ州グレンデールのヒラ・リバー・アリーナで王者アイザック・ドグボエ(23=ガーナ)に挑戦する大竹は、引き分け以上なら再戦を含め、今回の試合をプロモートする米国大手プロモーターのトップランク社と契約する話があると明かした。契約が決まれば、WBA世界ミドル級王者の村田諒太(帝拳)、9月に米国デビューが決まったスーパーライト級の岡田博喜(角海老宝石)に続き、日本人では3例目となる。
上手く噛み合えば十分に勝機はある
 19戦全勝(13KO)をマークするドグボエは、アマチュア出身でありながらフィジカルとパワーを売りにする若きファイター。大竹は厳しい戦いが予想されるなかで、「蓋を開けてみないと分からないが、攻めてくる相手と上手く噛み合えば早く終わる予感もする」と対策に自信を示し、「しっかり仕事をしてタイトルを獲ってくる」と決意した。
金子会長もコンディション次第で勝てると期待
 また、金子健太郎会長も「大竹は長いラウンドも淡々と同じペースで戦い、負けないボクシングをする。これを我々は大竹状態としている」と笑い、「良いコンディションでリングに上がりさえすれば勝てる」と日本記録を更新する37歳1カ月での世界王座奪取に期待。そのためにも万全のサポートを約束した。
飯田トレーナーとはボディ打ちを入念に確認
 身長157cmのドグボエ対策として、小柄な国内選手と80ラウンドのスパーリングを行ってきた大竹は、疲れが溜まっているとしながらも、練習では前回の世界戦後からタッグを組む飯田勇司トレーナーとのミット打ち、サンドバッグなどたっぷり12ラウンド以上を消化。ミット打ちではドグボエに有効だというボディブローからのコンビネーションを重点的に確認した。
しっかり疲れを抜いていきたい
 練習後、大竹は大粒の汗を拭いながら「これから体重を落としつつ、どれだけ疲労が抜けるかが重要。練習上がりで残り2.5㎏なので、しっかり水分を摂っていきたい」と話し、抜かりのない調整を強調した。大竹は16日までスパーリングを続け、金子会長、飯田トレーナーとともに19日に渡米し、現地で最終調整を行う。
37歳の快挙に期待だ!
 先月29日に米国で空位のWBOスーパーフェザー級王座を獲得、大金星を挙げた伊藤雅雪(伴流)は、日本人としては37年ぶりの快挙となった。大竹もこの流れに乗りたいところだが、「自分は自分の仕事をするだけ」と冷静な物言い。それでも最後に、4年ぶり2度目の世界戦に向け「まだボクシングを続けていきたい。この歳でもやれることを証明する!」と熱い眼差しで誓った。