3冠王者の初戦は9月22日、WBA(世界ボクシング協会)&WBO(世界ボクシング機構)1位の元世界王者アレクサンダル・ポベトキン(39=ロシア)とのWBAの指名戦でもあり、WBOとIBF(国際ボクシング連盟)のベルトもかけられる統一王座防衛戦となる見通しだ。

　更にジョシュアは来年4月13日にもウェンブリー・スタジアムで試合を行うことを発表、目指す相手は他でもないWBCヘビー級王者のデオンタイ・ワイルダー(32=米国)だ。両者の対戦は先月中頃にワイルダー側のSNSでの発言によって、一時は史上初のヘビー級4団体統一戦が実現するかに思われたが、しかしその後、進展が生まれず3冠王者は指名戦を消化してから、WBC王者と改めて交渉することになりそうだ。

　最後の2試合を英国・カーディフで防衛戦を行ったジョシュア、ウェンブリー・スタジアムで試合を行うのは昨年4月29日、9万人の大観衆を集めた元3団体王者のウラジミール・クリチコ(引退=ウクライナ)とのIBF世界ヘビー級タイトルマッチ。試合はダウン応酬の末にジョシュアが逆転逆転TKO勝利を収め、伝説の一夜となった。ロンドン市長も次のジョシュアの2試合について早くも声明を出す等、ロンドン、そして英国を巻き込んだビッグマッチとなっていきそうだ。英国のスーパースターが危険なロシアの挑戦者を下し、夢の4冠統一戦に届くのか、今後も大注目の世界ヘビー級戦線である。