[試合後談話]2018.7.2
サバイバルマッチを制したのは――
上位ランカー同士によるサバイバルマッチ
 日本スーパーライト級5位の今野裕介(角海老宝石)と同級8位の稲垣孝(フラッシュ赤羽)が、2日の後楽園ホールでタイトル戦線の生き残りを懸けた一戦に臨んだ。日本王座に挑戦した経験を持つ実力者同士によるサバイバルマッチは、初回から中間距離、ショートレンジでの激しい攻防が繰り広げられた。
今野が2度のダウンを奪いTKO勝ち
 39戦目のベテラン稲垣は2ラウンドに右を返され、キャンバスに手をつくダウンを喫するが、以降も強引に今野を押し込み、ポイントを盛り返した。しかし、今野は攻守の切り替えで稲垣を上回り、5ラウンドにも右ストレートでダウンを奪った。すぐに立ち上がり反撃に転じた稲垣だが、ヒッティングで両まぶたをカットしまい、6ラウンドのドクターチェックでレフェリーが続行不能と判断。今野が6回TKO勝ちでランカー対決を制した。
今後は他団体も狙っていきたい
 リング上の勝利者インタビューで今野は、「これでランキングが上がれば嬉しい。東洋太平洋、WBOアジアパシフィックにもランクされるなら、選択肢を広げていきたい」とコメント。控室では「たしかにやりずらい相手だったが、思っていたほどではなかった。2度目に倒したワンツーは、海外選手の映像を見て勉強したもの。自信を持って打つことができた」と収穫を口にした。
一年前の敗戦があるから今の自分がいる
 今野は昨年6月に当時の日本チャンピオン麻生興一(三迫)に挑み、ポイントでリードしながら最終10回にラッシュされ逆転TKO負け。あの時の悔しさをバネに今は下半身強化にも取り組んでいると話し、「もっと動きながら強打を打てるようにしたい。すべてはこれからです」とさらなる飛躍を誓った。