[ニュース]2018.6.23
試合結果:女子世界ミドル級タイトルマッチ
注目の女子ミドル級世界戦線
 元2大会五輪ミドル級連覇、プロ4戦目でWBA(世界ボクシング協会)、IBF(国際ボクシング連盟)女子スーパーミドル級王座を獲得したクラレッサ・シールズ(23=米)と、WBA、WBO(世界ボクシング機構)女子スーパーウェルター級王者ハンナ・ガブリエル(35=コスタリカ)の世界女王同士が、両者の間となるミドル級にてWBA、IBF女子王座決定戦を米国ミシガン州デトロイトで行われた。
初回のダウンを挽回しシールズの圧勝!
WBA&IBF世界女子ミドル級王座決定戦 10回戦
◯クラレッサ・シールズ(アメリカ)
3-0(97-92, 98-91, 97-92)
×ハンナ・ガブリエル(コスタリカ)

 S・ミドル級王者のシールズは今年1月の初防衛戦で、この日セミで登場したトリ・ネルソン(アメリカ)を相手に初防衛、今回は1階級下げての2階級目制覇を狙う。対するガブリエルは12年12月に当時WBAスーパーフェザー級暫定王者ブライアン・バスケス(コスタリカ)が正王者の内山高志(ワタナベ)と団体内統一戦を行う際、バスケスの妻として来日したこともある。この世界戦でウェルター級、S・ウェルター級に続き1階級上げての3階級制を目指す。
 試合は初回にガブリエルがシールズからダウンを奪うが、その後はシールズのペースで試合が進み3-0の判定でスーパーミドル級王者が逆2階級を達成した。
セミではWBC&WBO王者ハマーが挑戦者を一蹴!
 この日はセミにて世界ミドル級4団体のうちのもう2つ、WBA&IBF世界女子ミドル級タイトルマッチも行われ、王者のクリスティーナ・ハマー(カザフスタン/ドイツ)が挑戦者のトリ・ネルソンを相手に試合を掌握し3-0(100-90, 99-91, 99-91)の完勝劇を見せた。
 この結果によりWBA&IBF世界王者となったシールズと、WBC&WBO世界王座を防衛したハマーは、戦前にも計画が浮上していた通り両世界女王同士の4団体統一戦、女子中量級スーパーファイトのプランが進められることになりそうだ。