[ニュース]2018.6.13
尾川剥奪のIBFフェザー級王座決定戦は豪州で8.3
尾川のドーピング違反後に空位となっていた王座
 両陣営が交渉を進めていたIBF(国際ボクシング連盟)スーパーフェザー級王座決定戦、3位ビリー・ディブ(32=豪)対4位テビン・ファーマー(27=米)の対戦は8月3日、オーストラリアのシドニーにあるテクノロジーパークにて行われることが決定した。
ディブvsファーマー
 昨年12月の決定戦、尾川堅一(30=帝拳)は僅差の判定によりファーマーを破り世界王座を獲得したが、その後ドーピング違反が判明したため、試合結果がノーコンテストに変更され、戴冠も取り消されていた。その王座を巡って、現在IBFスーパーフェザー級3位に位置するディブと4位につけるファーマーの、日本人にとって馴染みある選手同士での再決定戦となった。
 3年前、三浦隆司(引退=帝拳)の持つWBC(世界ボクシング評議会)スーパーフェザー級王座に挑んで3回TKO負けを喫したディブはこれが2度目の2階級制覇挑戦、今度こそ達成する為、同国の元3階級制したジェフ・フェネックに指導を仰いでいる。
日本のスタンダードな階級になりつつあるS・フェザー級
 ファーマーにとっては尾川戦からのダイレクトでの再決定戦となっており、今回の豪州遠征は自身初の海外での試合となる。
 日本のボクシングファンにとっては両者共に帝拳勢と対戦、敗北(尾川戦は公式記録的にはノーコンテストではあるが)という過去があり、もうスーパーフェザー級は日本人にとってもスタンダードな階級と呼んでも良いのだろう。7月28日に決定した伊藤雅雪(27=伴流)の世界挑戦がまたそれを物語る。
 名王者だった三浦隆司、そして元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者(世界ボクシング協会)内山高志(引退=ワタナベ)のWタカシに続く世界王者の誕生、世界戦線への挑戦に期待せずにいられない。スーパーフェザー級の世界戦線も再び熱くなって来た!