[メキシコ情報]2018.5.26
問題児ネリ「バンタム級最強は俺だ」
ルイス・ネリ

 前WBC(世界ボクシング評議会)バンタム級王者ルイス・ネリ(23=メキシコ)は6月9日(日本時間10日)、出身地でもあるメキシコのバハカリフォルニア州ティファナでジェトロ・パブスタン(28=比)とバンタム級ノンタイトル10回戦を行うことになっているが、その試合を前に「バンタム級最強は俺だ。早く王座を取り戻したい」と話している。ネリは今年3月1日の山中慎介(帝拳)戦を前に体重オーバーのためWBC王座を剥奪された。

 ネリは昨年8月に山中を4回TKOで破って戴冠を果たしたが、のちにドーピング違反が発覚。そのときは「汚染肉を食べたことが原因」と言い訳し、WBCも「意図的に摂取したとは断定できない」という見解を示して王座保持を認めた。しかし、今年3月の山中との再戦を前にした計量で大幅な体重超過のため王座を剥奪された。試合では2回TKO勝ちを収めたものの日本ボクシングコミッション(JBC)から永久追放処分を受けた。
 復帰戦は当初、米国カリフォルニア州で計画されたが、同州コミッションもネリを無期限の出場停止としており、そのため試合地がティファナに変更された経緯がある。そのネリはパブスタン戦を前に「素晴らしいショーを披露したい。日本で体重オーバーをしたために多くの人から批判を受けたが、バンタム級最強は俺なんだ。俺がチャンピオンだ。すぐにでもベルトを取り戻したい」と話している。ネリは26戦全勝(20KO)、パブスタンは40戦29勝(9KO)5敗6分。サウスポー同士の試合となる。