[海外ニュース]2018.5.22
ベナビデスvsディレル弟 対戦指令
デビッド・ベナビデス

 WBC(世界ボクシング評議会)は同団体のスーパーミドル級王者デビッド・ベナビデス(21=米)と、2代前の王者で現2位アンソニー・ディレル(32=米)両者に対し、速やかに対戦契約を結ぶよう指令を出した。交渉が不調に終わった場合は6月22日に興行権入札が行われることになるという。昨年9月に20歳で戴冠を果たしたベナビデスにとっては2度目の防衛戦となる。

アンソニー・ディレル

 WBCのスーパーミドル級王座は14年から15年にかけてディレルが保持していたが、ディレルに勝ったバドゥ・ジャック(スウェーデン/米)が引き継いだ。15年4月のことだ。そのジャックはジョージ・グローブス(英)、ルシアン・ビュテ(ルーマニア/カナダ)、IBF(国際ボクシング連盟)王者ジェームス・デゲール(英)を相手に際どく3度の防衛を果たしたあとライトヘビー級に転向。空位になった王座の後継者になったのがベナビデスだ。昨年9月の決定戦で小差判定勝ちを収めたベナビデスは今年1月の再戦では大差をつけて返り討ち、初防衛を果たしている。20戦全勝(17KO)。対するディレルは無冠になったあとは5連勝(2KO)を収めている。34戦32勝(24KO)1敗1分。
 ただ、ベネビデスは7月28日に米国カリフォルニア州ロサンゼルスのステープルズ・センターで15位のマット・コロボフ(露/米)と戦うプランも出ており、両陣営だけでなくWBCとコロボフ陣営を交えた今後の交渉が注目される。