[ニュース]2011.4.17
結果★ベルトvsオルティス
 WBC世界ウェルター級タイトルマッチ、王者アンドレ・ベルト(米)対挑戦者ビクター・オルティス(米)の12回戦が16日、米国コネチカット州マシャンタケットのフォックスウッズ・カジノ&リゾートで行われた。
○ビクター・オルティス(米)
12回判定
●アンドレ・ベルト(米)

 ともに2度ずつダウンするなど火の出るような打ち合いが続き、「年間最高試合」の声も出るほどの激闘だった。
 先手をとったのは5対1で不利と見られていたオルティスだった。
初回、先制のダウンを奪ったのである。しかし、レフェリーの裁定は「スリップ」。このあと勢いに乗るサウスポーのオルティスはラウンド終盤に左からのコンビネーションでダウンを奪う。
 2回、今度はベルトが右でダウンを奪い返した。右をヒットしたもので、オルティスは思わずキャンバスにグローブをタッチしてしまった。
 3回以降もどちらが倒れてもおかしくないような壮絶な打撃戦が展開されたが、ペースそのものはオルティスが掌握していたといえる。6回、まずオルティスがグロッギーに陥りカウントを聞かされるが、ラウンド終盤にはカウンターを決めてダウンを奪い返す。
 終盤に入っても一進一退の打撃戦は続いたが、そんななか10回にオルティスは後頭部への加撃で減点1を科されてしまった。しかし、これが大勢に影響を及ぼすことはなかった。
 採点は115対110、114対112、114対111と 小差ながらジャッジ三者が一致してオルティスの勝利を支持していた。
 本来のスーパーライト級から階級を上げて戴冠を果たしたオルティスは24歳。ゴールデンボーイ・プロモーションズが大きな期待を寄せる選手だ。戦績は33戦29勝(22KO)2敗2分。
 近い将来のマニー・パッキャオ(比)の対戦候補にもリストアップされていたベルトは、これが28戦目で初黒星(27勝21KO)。