[前日計量]2018.5.6
KO決着必至! 日本Sライト級王座戦
強打者同士のタイトル戦
 日本スーパーライト級王者の細川バレンタイン(37=角海老宝石)と指名挑戦者デスティノ・ジャパン(34=ピューマ渡久地)によるチャンピオンカーニバル(指名王座戦)の前日計量が6日、都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で行われ、ともにリミットの63.5kgを300gアンダーでクリア。明日7日、後楽園ホールで行われるタイトル戦に向け意気込みを語った。
鬼門の初防衛戦も自分との闘い
 昨年12月に友人でもある麻生興一(三迫)から王座を奪った細川は、今回獲るよりも難しいとされる鬼門の初防衛戦を迎える。加えて、いつ終わりがきてもおかしくはない年齢だけに不安も大きいかと思いきや、キャリア12年、32戦目のベテランは「ほどよい緊張感はあるが不安はない。ベルトを守ることより、麻生戦と同じで自分に挑戦する気持ちの方が大きい」と潔さも感じられる言葉。その上で「間違いなく強い挑戦者だが、俺もしっかり準備ができたので、練習してきたことを全部出すだけ」と静かに闘志を燃やした。
ベルト奪取の自信はあると挑戦者
 この細川に挑むデスティノはドミニカ共和国出身で、アマチュアを経て07年にプロに転向。昨年4月に日本デビューをはたし、強烈な右ストレート、左フックを武器に昨年12月の最強挑戦者決定戦を含め3連続KO勝ちを収めている。王者とガッチリ握手を交わしたデスティノは、「メチャ元気! 練習をいっぱいしてきたので自信がある。尊敬するチャンピオンから絶対にベルトを獲るよ」と目を輝かせた。
 KO決着必至の強打者同士による王座戦。はたして諦観の境地に達した細川が麻生から譲り受けたベルトを守るのか、それとも過去5度のタイトル挑戦経験を持つデスティノが日本で華を咲せるのか――。