[海外ニュース]2018.4.27
WBCバンタム級 ウバーリとペッチで決定戦

 WBC(世界ボクシング評議会)は同団体バンタム級1位のノルダン・ウバーリ(31=仏)と、2位のペッチ・ソーチパタナ(24=タイ)に対し、空位の王座決定戦を行うよう命じたが現時点では条件合意に至っておらず、このままいけば27日に興行権入札が行われることになりそうだ。この王座は3月1日の山中慎介(帝拳)戦を前にルイス・ネリ(23=メキシコ)が体重オーバーのため失格、剥奪されたもの。

 ウバーリは2度の五輪出場を果たしているフランス期待の選手で、08年北京大会はライトフライ級8強入りをかけた試合でゾウ・シミン(中国)に、12年ロンドン大会ではフライ級のメダルをかけた準々決勝でマイケル・コンラン(英/アイルランド)にポイント負けを喫した。14年3月にプロ転向後は14戦全勝(11KO)を収めている。
 これに対し2位のペッチはタイ国内で46戦全勝(31KO)とウバーリの2倍半以上の勝利を収めているが、フライ級とスーパーフライ級、バンタム級のWBCユース王座やユース・シルバー王座を獲得した実績はあるものの力量を計れる相手との対戦は皆無といえる。試合が実現すればサウスポー同士の全勝対決となる。