[海外ニュース]2018.4.12
4階級制覇狙うニエテスがフライ級王座返上
ドニー・ニエテス

 IBF(国際ボクシング連盟)フライ級王者ドニー・ニエテス(35=比)が11日、フィリピンのセブ市で会見を開き、同王座を返上したことを明かした。実際には4月5日に返上しており、今後はスーパーフライ級に転向して4階級制覇を狙うという。すでにニエテスはWBO(世界ボクシング機構)でスーパーフライ級1位にランクされており、井上尚弥(25=大橋)が返上して空位になっている王座の決定戦に出場することを希望している。

 ニエテスはミニマム級、ライトフライ級でWBO王座を獲得後、昨年4月に決定戦を制してIBFフライ級王座を獲得、3階級制覇を成し遂げた。フィリピン人としてはマニー・パッキャオ(6階級)、ノニト・ドネア(5階級)に次ぐ偉業だった。今年2月には指名挑戦者の元2階級制覇王者ファン・カルロス・レベコ(亜)を7回TKOで下して初防衛も果たした。46戦41勝(23KO)1敗4分。ニエテスは「体重を増やして戦うことは容易ではないが、4階級制覇を果たし、ビッグネームと戦っていきたい。私にとっては新たな挑戦になる」と意気込みを話している。
 WBOのスーパーフライ級は1位にニエテス、2位に同じフィリピンのアストン・パリクテがランクされており、以下3位にローマン・ゴンサレス(ニカラグア)、4位にマクウィリアムス・アローヨ(プエルトリコ)と続く。ニエテス対パリクテで決定戦が行われるのか、それともゴンサレス、あるいはアローヨが出てくるのか、今後の動きに注目したい。なお、IBFのフライ級の方は既報のとおり3位のモルティ・ムサラネ(南ア)対4位モハメド・ワシーム(パキスタン/韓国)で7月15日にマレーシアの首都クアラルンプールで決定戦が行われる予定となっている。