[公開練習]2018.4.10
比嘉大吾の挑戦者はロマゴンの親戚?
最前列に座った具志堅会長
 WBC世界フライ級王者の比嘉大吾(22=白井・具志堅スポーツ)に挑む同級2位のクリストファー・ロサレス(23=ニカラグア)が10日、都内のジムで練習を公開。偵察に訪れた敵陣営の具志堅用高会長、野木丈司トレーナーが見守るなか、シャドー、縄跳びと軽めの練習ながらフットワーク重視の軽快な動きを披露した。
 試合は4月15日(日)、横浜アリーナ開催の「FUJI BOXING」でWBA世界ミドル級王者の村田諒太(帝拳)の初防衛戦とダブル世界として行われ、試合の模様は当日フジテレビ系列で放送される。
頻繁に左にスイッチした
 3ラウンドのシャドーでは頻繁にオーソドックススタイルからサウスポーに切り替え、バランスの良さも感じさせた長身のロサレスに、具志堅会長は「簡単には倒せそうにない。アマチュアで117戦しているだけにボクシングを知り尽くしている」と警戒。その上で16連続KO記録が懸った比嘉に対し「荒っぽくてもいいからファイターになること。迷っちゃいけない。今まで通りのボクシングでとにかく攻めること」と指摘した。
今回の挑戦者にはコーヒー豆をプレゼント
 また、練習前の会見で「比嘉はパワフルですべてのパンチに威力がある。そのパンチに対応する練習をしてきたし、技術的には私の方が上。クレバーに戦う」と話すロサレスに対し、「ニカラグアといったらコレ」とニカラグアのコーヒー豆をプレゼント。相手を飲むという具志堅会長独特のパフォーマンスで比嘉を援護した。
はとこのロマゴンの力を借りてきた!
 叔父に手ほどきを受け10歳でボクシングを始めたロサレスは、母親と母国の英雄、4階級制覇王者のローマン・ゴンサレス(30)がいとこ同士と判明。さらに同じジムの所属とあって、比嘉戦に向けロマゴンと40ラウンド以上のスパーリングを消化してきたと明かし、「比嘉は倒すと言っているそうだが、それは私も同じ。全てを想定してきたことが4月15日に分かるだろう」と自信のほどを窺わせた。
このチャンスを決して逃さない
 敵地での世界初挑戦ながら、終始リラックスした様子で仕上がりの良さをアピールしたロサレス。ロマゴンの力を借りた万全の比嘉対策は、すべてがベールに包まれているだけに不気味だ。