[調印式・記者会見]2018.2.27
ネリ陣営がグローブにクレーム!
いよいよ決戦の時が来た!
 WBC(世界ボクシング評議会)バンタム級タイトルマッチの調印式と記者会見が27日、都内のホテルで行われ、前王者の山中慎介(35=帝拳)と王者のルイス・ネリ(23=メキシコ)が会場に姿を現した。試合で使用されるグローブはメキシコ製のレイジェスの8オンスが用意されたが、ネリ陣営はこれを拒否。日本製のウイニングのグローブで試合がしたいと主張した。試合は3月1日(木)に両国国技館で開催される「ワールドプレミアムボクシング」のメインイベントで行われ、当日夜7時56分から日本テレビ系列で生放送される。
絶対に日本製を使いたいと譲らなかった
 ネリ陣営のサンペル・プロモーションのギジェルモ・ブリトプロモーターは母国で使い慣れているグローブでなくて、日本製のウイニングを使いたいと申し出た。昨年9月に島津アリーナ京都で試合した際に使用したが、質が良くて戦いやすいというのが理由の一つ。さらに縁起を担ぐ意味合いもあるという。前回の試合後、すぐに日本から取り寄せ、ウイニングのグローブで練習していたネリ。グローブチェックは明日の前日計量が行われた後のルールミーティングで再度話し合いが行われ、日本製にするかメキシコ製にするか決める。
悔しい思いをぶつける
 会見で山中は「ここまで万全の状態に仕上がった。あのままでは終われないと思い現役続行を決意したが、一番はネリに借り返しチャンピオンに返り咲きたい。僕の目の前にベルトがなくてネリの前にあるのは嫌な気持ち」と決戦を2日後に控え鋭い眼光を放った。
必ずチャンピオンになる
 セミファイナルで初防衛戦を迎え、かつて拳を交えた岩佐亮佑(セレス)から「山中選手らしい迫力のある強い試合を見せてほしい」と言われた山中。「直接聞いたわけではないが、岩佐君が僕がネリをKOする夢を見たらしいので正夢にしたい」と笑顔を見せた。
どちらも視線を外さなかった
 初防衛をはたし返り討ちを狙うネリは「コンディションは前回より良くパワフルになった。今回はガードを高く上げて油断しないで戦う。長期戦になったら彼(山中)にリスクがあるだろう」と牽制した。山中戦後に関する質問も出たがすべてシャットアウト。目の前の試合に集中すると語った。
レフェリーはマイク・グリフィン(カナダ)
■試合役員
レフェリー/マイク・グリフィン(カナダ)
ジャッジ/アラン・クレブス(米)、ケビン・スコット(米)、デビット・サザーランド(米)
立会人/デュアン・フォード(米)