[ニュース]2011.4.7
パッキャオの半生⑥
 パッキャオ対モズリー特集、オスカー・デラ・ホーヤ(米)と並ぶ史上2人目の6階級制覇王者で、現WBO世界ウェルター級のベルト保持者マニー・パッキャオのライフ・ストーリー最終回PART6。
 ★PART6

 いまやパッキャオは1試合で10億円以上も稼ぐ世界的なスーパースターに成長した。次のシェーン・モズリー戦では最低保障額は2000万ドル(約16億8000万円)ともいわれている。
国会議員という肩書も加わったことで、存在感と影響力はボクシングやスポーツという狭いカテゴリーに収まり切らなくなった。
 30余年の半生は映画化され、また自身もアクション映画に出演したりコマーシャルに出たりと、人生を謳歌してもいる。
 少年時代に苦労をかけた母親ディオニシオには、マニラの自宅近くに大きな家をプレゼントしたとも伝えられる。一族の自慢でもある世界チャンピオンは、彼らにもコンビニやコーヒー店、みやげ物店、DVDの店などを提供し、安定した生活をバックアップしているという。
 いまや雲の上の人となったパッキャオだが、フィリピンの多くの人は彼を英雄視して崇めている。1年前のクロッティ戦のときに総額80万ドル(約6700万円)相当の観戦チケットを友人、知人にプレゼントしたエピソードがあるように、明るく親しみ易い人柄が人々を惹きつけるのだろう。
 家族は妻ジンキーと男児2人、女児2人の6人。左肩に妻JINKYの名を刻んでいるように、スーパースターは愛妻家の一面も持っている。
 パッキャオはいう。「私はどん底から這い上がってボクシングを通じて現在の地位を得た。だから、これからはみんなに恩返しをするために戦う」

終り

※次回からは挑戦者シェーン・モズリーの半生を数回にわたって紹介する予定<