[公開練習]2018.2.21
岩佐亮佑 県民栄誉賞がほしい
仕上がりは完璧に近い
 IBF(国際ボクシング連盟)スーパーバンタム級王座初防衛戦を一週間後に控えた岩佐亮佑(28=セレス)が22日、千葉・柏市の所属ジムで練習を公開。フィリピンパートナーとのマススパーリング、バッグ打ちなどを披露し、集まった報道陣に万全のコンディションをアピールした。
 岩佐は3月1日、東京・両国国技館で開催される「ワールドプレミアムボクシング27 The REAL」のリングで同級13位のエルネスト・サウロン(28=比)を迎える。このイベントは前WBC世界バンタム級王者の山中慎介(帝拳)対ルイス・ネリ(メキシコ)とのダブル世界戦として行われ、日本テレビ系で放送される予定。
俺は県民栄誉賞をもらってるよ!
 練習前の会見で岩佐は、これまで地元・柏市、習志野市の特別功労賞を受賞しているが、県民栄誉賞はまだとして2月に森田健作千葉県知事と面会した際、冗談半分におねだりしたと明かした。すると横にいたセレス小林会長は、「俺は茨城県民栄誉賞をもらっている」と対抗。岩佐も苦笑いを浮かべ、「千葉県民として活躍すれば、いずれはもらえるはず。それを励みにやっていきたい」と話した。
二人のおかげで最高の練習ができた
 さらに岩佐は、「会長とは中学生の時に出会ってボクシングのすべてを教えてくれた人。遅くなりましたが、これからも二人でどこまで行けるのか挑戦していきましょう」と改めて感謝の言葉を口にし、セレス会長も「岩佐は教えてきたことが間違っていないと証明してくれた。これからも岩佐のスタイルを貫き通し、自分のボクシングロードを歩んでほしい」と応え、絆を再確認した。
岩佐はGショックをプレゼント
 体重は残り2kgを切り、仕上がりは順調そのもの。実戦練習もこの日で終了となり、来週の月曜から都内のホテルに入り、試合前日までの3日間は完全休養を取る。苦手と話していたフィリピン人との対戦も、今回は同じ国のWBOアジアパシフィック・バンタム級13位ケニー・デメシリョ(25)、比国フェザー級7位のベルゲル・プトン(28)を呼び寄せ、対策を練ってきただけに自信が深まった。スハ゜ー打ち上げ後、岩佐は感謝のしるしとして二人にGショックをプレゼント。ここでも固い絆が結ばれた。
この師弟が日本を盛り上げる!
 練習後、「初防衛戦に勝ってこそ真のチャンピオンと認められる。パフォーマンスは前回より間違いなく上がっているので、自分の長所を活かして圧倒するだけ」と意気込んだ岩佐は、最後にリベンジに燃えるに向け「山中さんが初回KOする夢を見た。僕は会場を温め、メインの山中さんに良い形で繋げれば」とエールを送った。