[公開練習]2018.2.16
ダニエル・ローマン 「寿司が大好物!」
松本に勝ったらまた寿司を食べたい
 28日(水)に後楽園ホールで同級11位の松本亮(24=大橋)を迎え、初防衛戦に臨むWBA(世界ボクシング協会)スーパーバンタム級王者のダニエル・ローマン(27=米)が16日、横浜市内のジムで練習を公開。昨日来日したにも関わらず、疲れを見せることなく笑顔で練習前の会見に応じた。メキシカンの両親のもと米国で生まれ育ったローマンは、「前回、京都で世界タイトルを獲り今回、東京で初防衛戦ができて嬉しい。日本は僕にとってホーム。第三の母国だよ」とリップサービス。「松本に勝ったらしばらく日本を満喫したい。京都の寿司が美味しかったので、こっちでも食べたい」と余裕を見せた。
 試合の模様は3月3日27時からフジテレビ地上波(関東ローカル)で、翌4日26時からBSフジで放送される。
強くなりたくてボクシングを始めた
 今朝の計量で128ポンド(58kg)、残り3kgを切っていると明かしたローマンは、松本の印象を聞かれ「背が高くリーチもありKO率が高い選手だけに、僕は賢く戦わないといけない。距離が重要になってくるだろう。いかに素早く懐に入れるかがポイント」と接戦を覚悟。そのために地元ロサンゼルスでは足腰を強化し、スタミナを磨いてきたと話し、「前回の僕のように強い気持ちを持って挑んでくる挑戦者に対し、その2倍の闘志を持ちたい」と意気込んだ。
体重は残り3kg まだまだ汗が出る
 メキシコ系のクラシックボクサーが好きでスタイルにも影響されている。念願の世界王者となった今、これからは強い相手との対戦を希望するローマンは、昨年9月に米国デビューを鮮やかに飾り、上の階級に移ることが噂されるWBO世界スーパーフライ級王者の井上尚弥(大橋)に話しが及ぶと、「あの試合は見たよ。彼はまさにモンスター、めっちゃ強いね。彼と出来るなら? もちろんやるよ」と即答した。
前回は左を多用したが今回は違う戦略で戦う
 会見後の練習はシャドー、ミット打ちなど軽めに6ラウンドを消化。汗を流す程度で手の内を見せることはなかったが、トレーナーのパンチをスウェー、ダッキングでかわしてはジャブ、ワンツー、フックをテンポよく打ち込み、コンビネーションの確認に時間を費やした。
後先を考えない松本の手綱を握るのは大変
 練習を見学した松本好二トレーナーは、「予備動作があるので、あれなら読めそう。なめちゃいけないが、亮が本来持っている打ち合いの強さが出せれば十分に食える相手」と自信を示した。だが、松本は予測不能な選手だけに「はまらなかった時が恐い。エースが出るかジョーカーが出るか本当に分からない」と苦笑い。それでも「どんな形でもいいからとにかく勝ちたい。人の家に土足で入っていけるような亮の鈍感力を初回から発揮させたい」と期待を込めた。