[海外ニュース]2018.2.10
ワイルダー「3回ぐらいで終わらせる」
圧倒的破壊力を誇るワイルダー

 WBC(世界ボクシング評議会)ヘビー級王者デオンタイ・ワイルダー(32=米)が9日、米国カリフォルニア州ロサンゼルスでメディアにトレーニングを公開した。3月3日(日本時間4日)にニューヨークのバークレイズ・センターで元WBA(世界ボクシング協会)暫定王者で現WBC3位ルイス・オルティス(38=キューバ/米)の挑戦を受けるワイルダーは、「3回前後で終わらせる」と7連続KO防衛を誓った。
※ワイルダー対オルティスは3月4日(日)正午からWOWOWプライム・チャンネルで生中継の予定。

 39戦全勝(38KO)のワイルダーと30戦28勝(24KO)2無効試合のサウスポー、オルティスの一戦は、KO決着間違いなしの注目カードだ。この勝者が、3月31日に行われるアンソニー・ジョシュア(英)対ジョセフ・パーカー(ニュージーランド/米)のWBA、IBF(国際ボクシング)、WBO(世界ボクシング機構)統一戦の勝者と最終決戦を行うというシナリオもでき上がりつつある。そんななかワイルダーはメディアの取材に応じ、オルティス戦については「いつも私は3回前後で終わらせることを考えている。それよりも短いかもしれないし長いかもしれない。対峙したときの感覚で変わる」と答えている。ジョシュア対パーカーに関しては「パーカーが賢く戦うならば動きながら後半勝負を狙うだろう。ジョシュアはボディビルダーみたいな体をしているが、頭を振ることができないんだ」と、これまでと同じように勝負が長引くと予想している。
 そして自身の近未来については「私は12回を戦いきる戦闘スタイルではないので、相手は深刻なダメージを負うけれど私自身は問題ない。ヘビー級の4王座を統一して指名試合をクリアしていけば、すぐに50戦全勝という戦績になるだろう」と話している。頂上決戦の期待が高まるヘビー級トップ戦線。まずはワイルダー対オルティスのWBCタイトルマッチに注目したい。